稲むらの火
稲むらの火
稲むらの火
稲むらの火 あらすじ

祭りをひかえた海沿いの村。
強くはないが、不気味な地震の揺れを感じたのは、高台に住む庄屋の五兵衛。
海を見たら、海水が沖に向かって引いていく。
今まさに浜辺にいる村人たちは、みな祭りの準備に夢中である。
「――津波が来る。」
そう直感した五兵衛は、収穫したばかりの稲むらに次々火をつけた。
稲むらが燃えているのに驚いた村人たちは、火を消しに高台の田んぼに駆け上がる。
その時、津波が村を襲い家々を飲み込んだが、村人たちはみな高台にいたので助かったのだった。
五兵衛が自分たちを助けるために、大切な稲を燃やしたことを知った村人たちは深く感謝し、このお話を語り継いだ。

時間

50分 (本編:30分・防災のお話) (休憩なし)

スタッフ

脚本:宇野小四郎
演出:伊東史郎
美術:片岡 昌
音楽:佐藤謙一・やなせけいこ

稲むらの火
稲むらの火
稲むらの火
みなさんは、“いざ”というときの備えは万全ですか?

日本は、世界でも有数の地震大国です。いつ、どこで地震や津波に遭うかわかりません。
地震や火災のとき、大切なことは…「いざというときどう対処するか。」日ごろからの心掛けや、防災に対する知識が、大きな分かれ目になります。
では、地震や津波のとき、ろうの子どもはどのように対処すればよいのでしょう?また、どのように災害に備えればよいでしょうか?そんなことを、人形劇を通じて楽しく学んでもらえたらいいな。という想いからこのプロジェクトは生まれました。
人形劇にするお話は、戦前から防災教育で取り上げられてきた『稲むらの火』。小泉八雲の『生き神さま』という安政南海地震津波の時の実話を、戦前に教科書用に書き換えられたものです。主人公の庄屋の五平衛が、昔では大変貴重な財産の稲むらを燃やして津波から村人を救うお話です。地震後の津波への警戒と早期避難の重要性、また、人命救助のための犠牲的精神を伝えます。
人形劇の後には、地震や津波の被災者の方々や消防署の方々のお話、聞こえない人に必要な災害に対する日ごろからの心がけなどを予定しています。