人形劇が持つ「視覚的」な魅力に着目し、新しい表現の可能性に挑戦し続ける人形劇団
デフ・パペットシアター・ひとみは、
1980年にひとみ座を母体とした(公財)現代人形劇センター内に誕生し、
国際障害者年となった翌1981年から公演活動を開始しました。
名前のDEAF(聞こえない)が示すように、結成当初から、ろう者と聴者が協同して公演活動を行っています。
結成当初から私たちが目指すものは、以下の3点です。
①障害の有無に関わらず楽しめる人形劇を創ること
②ろう者と聴者の感性を活かして、新しい人形劇の表現に挑戦すること
③大人も楽しめる人形劇を創ること
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人形劇はとても、視覚的な演劇です。
そして、ろう者はとても、視覚的に優れた人達。
両者の出会いは様々な表現方法を生み出しました。
全くセリフを使わない無言劇・手話語り・字幕・映像・プラカード。
仮面劇・パントマイム・お神楽・京劇・日本舞踊。
デフ・パペットシアター・ひとみの表現には、これと決めているスタイルはありません。
決めていることはただ一つ、「見て楽しめる、感じられる」ということ。
セリフに頼らない人形劇は、観る人の想像力を引き出します。
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デフ・パペットシアター・ひとみの魅力の一つに“音楽”があります。
「聞こえないのに音楽?」と考える人もいるでしょう。
でも、耳で聞くだけなんてちょっともったいないと思いませんか?
色とりどりの民族楽器、空気を震わす打楽器。
目で見て、体で感じる音楽をどうぞ。
つながる、ひろがる
文化と福祉を切り離すのではなく、同じ基盤で捉えてほしい。
そんな結成当初からの想いを支えてくれているのが全国各地にある実行委員会のみなさんです。
実行委員会は、地域の文化団体や障害者の団体、町おこしの人たちなど色々な分野の方が集まって結成されます。
デフ・パペットシアター・ひとみの公演準備を通じて、障害の壁を越え、地域の文化と福祉を結ぶ架け橋となっています。
先行きの見えないこの時代、人形劇芸術が、いかに社会に貢献できるか。
私たちは、考え、歩き続けます。
ろう者と聴者、子どもと大人、文化と福祉、
そして観る人全ての心つなぐものとなることを信じて―
人形劇がつなぐ、人と人との絆。デフ・パペット・シアターひとみでは、公演を支えて下さる地域のみなさんの応援をお願いしています。 |
写真/撮影: 古屋均・加藤昭裕・山崎和男・(公財)現代人形劇センター
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